こんちは、プロのイラストレーターを目指してる和傘にアキです。
えっ?絵師じゃないのかって?
まあ、イラストレーターも絵師も同じだと思ってるんで、逆に明確な違いってあるのかな?
それはともかく、絵師を目指すにしろ趣味で描くだけにしろ、きっかけが何であれ、絵を描こうと思った時に何から描こうかって迷ったりしてるかな?
今の時代、デジタルが主流になりつつあるけれど、まだまだアナログのイラストも描いてる人は多いと思う。
だから、なにか描きたいと思い立ったら、デジタルとかアナログとかはまず抜きにして、単純に紙と鉛筆だけ用意して、上手い下手も二の次にして心の赴くままに描けばいいと思う。
それでも初心者の場合、何から描けばいいのかって考えちゃう人っていると思うので(初心者じゃないけど僕のことw)、僕だったら何から描き始めるかを考えてみる。
●最初はやっぱり模写?
僕の場合の話だが、5年以上(6〜7年経ってるか?)絵を描いてなくて、絵師を再び目指そうとしたとき、最初に描き始めようとした絵は背景込みの人物のいる一枚絵でした。
はい、当然のごとく描けてませんw
まあ、挫折する前の当時の僕も一枚絵なんてろくに描けなかったわけで、どうして5年以上も描いてなかった今の僕が描けるようになるのかって話だ。
分かってはいたが、早い話、5年以上も描いてなかった今の僕がどれくらい描けるのか、どれくらい描けないのかを見極める意味もあった、と思うw
で、今の僕に何が足りないのかって言うと、
ぶっちゃけ全部!
もう、見事なまでに描けないったらない!
描けないことを認識したと言ってもいい!
気付いたものを挙げてみると、
- 描きたいイメージが構築出来ない
- 人物のイメージがまとまらない
- ポーズを取らせようとすると途端に人物が描けなくなる
- 人物の感情が表現出来ない
- 人物がパースから浮く
- シーンにマッチした背景が描けない
- 遠近感がいまひとつ表現しきれていない
- 場所にあったオブジェクトを配置できない
- アイレベルが定まらずパースが決まらない
とまあ、他にもあるだろうが、挙げてみたら絶望的な状態でお先真っ暗っすね!
そんな脳みそウニみたいな状態の僕が次に取った行動は、
人物模写をやり直す!
…
……
はい、初心者とそう変わらんことをしています。
というのも僕が描きたいのは、人物メインでありながらも背景もしっかりとした一枚絵なんですね。(ソシャゲとかの立ちキャラのエフェクトなんちゃって背景ではないやつ)
しかもリアルイラストを描きたい!
まあ、リアルはともかく、絵を描こうと思った人の最初のモチーフってだいたい人物だと思う。
いやいや私は風景画が好きだから風景しか描かねえよって人もいると思うけど、それはそれでその人の好みだから好きに風景画を描けばいいと思う。
でも、今の日本のマンガ文化やソシャゲ全盛の流れで考えると、いろんなアート作品やイラストを目にする機会が多く、その中で自分の気に入ったゲームやマンガ、アニメの押しキャラとかを描きたくなって絵を描いてみようかなって人が多いんじゃないかと予想する。
なんにせよ、絵を描きたくなった動機は人それぞれだし、変に話がそれそうなので今は話を戻す。
で、僕が今やってる事は人物模写ね。
何を描くにしても、人物が描けないことには始まらないと僕は考えるので、遠回りになるかもしれないが基礎を固め直そうと思ったしだいなのですよ。
●初心者は何から描く?
イラスト描き経験者の僕が模写なんて基礎固めをやり直している一方で、じゃあ、イラストなんて描いたことない初心者はどーせいっちゅうねん?
うむ、その答えもやっぱり、
初心者も模写をやろうw
なんだけど、僕のやってる模写と初心者がやるべき模写はまた違ったやり方になると言っておく。
具体的に何が違うのか?
初心者の場合、まず絵を描くことを楽しもう。
はあ?オマエ何ゆうてんの?
いやいや、そんなこごえる視線で見ないでください。
というのも絵を描くことに限らず、新しく物事を始める時って最初は
「よし!やってみるか!」
みたいな勢いというか、やる気がダダ漏れ状態かと思うけど、実際長期にわたって続けていくとなるとなかなか続かない。
絵を描くことを楽しめているうちは苦にならないのだが、遅かれ早かれ絶対に何かしらの壁にぶち当たる。
自分の絵、模写すら下手すぎてやってらんねぇ
はい、よほどの天才でもない限り、始めてすぐに上手な絵が描けるわけもなく、ぶっちゃけ自分でも多少は見れる絵になったなと実感するまでにも相当時間がかかります。
個人差もあるので一概には言えないが、相当な時間をかけても「多少は」といったレベル。
なので、最初は何も考えず貴方の好きなキャラでいいので楽しみながら模写を続けるのが正解。
たぶん最初は線を引くのもすごいガタガタな線で、真っ直ぐな線やきれいな曲線を引くのも難しいと思います。
描き上がったイラストもどこかおかしいと感じるだろうが、どこをどう直したらいいのか多分わからないでしょう。
そんなもんです。
直すべき箇所が分かるようになるのは、何度も何度も練習してある時ふと、
あれ?前よりなんか違和感なく描けてる?
って言う感じに、ある時フッとやってきます。
違和感を見抜く目が養われてきた瞬間です!
そこへ至ってなお、自分の思い通りに絵が描けるようになるのはまだまだ先なのだから、初心者は絵を描き続ける体力というか、習慣を作ることが大切だと僕は思う。
で、ある程度模写は出来るようになったぜ!というか、むしろ飽きてきたらオリジナルの絵を描いてみると良いと思う。
多分描けないからw
模写は描けるのになぜオリジナルは描けないのか?
そこを考えるようになると次のステップ、今の僕の位置くらいw
うん、僕の絵、まだまだたいしたことない画力なんです、悲しいことに…
●ある程度模写が出来るようになったあとは?
ある程度描けるようになったら、自分のオリジナルイラストを描いてみましょう。
で、さっきも話したように、模写が描けるようになったからと言ってすぐにオリジナルが描けるようにはなりません。
これはなぜかというと、目の前に置かれたお手本をそっくりに描き写す模写と違って、オリジナルは自分で人物のポーズとか服装とか、表現したいニュアンスだとか、それこそあらゆるものを自分で考えなければダメだからです。
なので、オリジナルイラストを描いてみると、その時の自分に何が足りないのかがぼんやりとでも分かると思います。
足りない部分が見えてきたら、その部分を重点的に描き方本やポーズ集などで勉強してもう一度オリジナルを描いてみます。
まだダメだと思えばまた練習します。
あとはひたすら繰り返し、嫌になるほど繰り返し。
もうね、絵が上手くなるなんてひたすら地味ーな反復練習なんですよ。
ちまたにあふれる〇〇日で絵が上手くなるなんて、そんな簡単なものではありません!
だから初心者は始めは楽しむことが大切なんです。
●最後に…
いろいろ話してたら言うタイミングを逃してしまったのですが、僕と初心者でやるべき模写が違うと上の方で話しました。
で、僕がやっている模写ですが、
人体の骨格や筋肉などを覚える解剖学的模写です。
まあ、初心者であっても骨格や筋肉などを覚える模写は出来ればやったほうがいいけれど、いかんせん、これ、面白くないです。
たぶん初心者が最初からこんな模写やってたら、すぐに挫折するんじゃないかと思う。
なので僕はおすすめしなかった。
ただ、絵が上手くなりたいと思ったらやった方が良いと僕は思うし、上手くなると信じて今この模写をやっている。
続けることさえ出来れば、たいていの人は絵が上手くなります。
しかし上手くなるための道のりは人それぞれなので、途中で挫折する人が後を立たないのが現実です。
もしイラストレーターのスクールとか、プロの絵師さんに絵の描き方を教えてもらえるなら、その道のりはグッと短くなるでしょうし、挫折もしにくいでしょう。
でも僕みたいに独学で学んでいくというのであれば、まわり道上等ぐらいの覚悟で日々少しずつ進めていきましょう。